伊藤忠袖ヶ浦単板倉庫骨組
木造建築への取組
日本の建築は木で造られてきました。何世紀にもわたり継承された伝統工法には日本人の文化と知恵が蓄積されています。また近年木造建築技術に関する構造、構法、防火の各分野の研究と技術開発の成果は、着々と積み重ねられてきました。そこで私は伝統工法と現代技術を統合した木造の新しい構法の展開を目指します。木材は日本の風土に適していると共に、人に心地よい感覚をもたらす特徴があります。また木材は太陽エネルギーと生命力によって繰り返し生産可能な地球環境を守る資源でもあります。自立型循環社会を目指す上で欠かせない技術の一つとして木造建築を大切に考えていきます。
木造建築の実績
日本の建築基準法は地震とその解析の歴史です。古い時代の建物ほど地震に対する法規が脆弱で、地震被害を受けるたびに改定され強化されてきた経緯があります。新幹線技術や超高層建築といった華々しい部分の技術革新はなされていても、最も身近であるべき木造建築は脆弱な法体系と未熟な技術基準に取り残されていました。木造建築が現在的な学問の成果に基づいて、しっかりとした法制化や技術革新がなされたのは、2000年というつい最近のことなのです。私はこうした停滞をなくそうと当初より先端研究を踏まえ技術開発をしてまいりました。
1985年 | 通気工法の提案 | 高田邸、楠木邸 |
1988年 | 3階建て木造の取組 | 鎌倉ガーデンハウス |
1993年 | 集成材、LVL材と金物接合による構法開発 | 堀江邸、青木邸 |
1994年 | 大断面木造による大規模建築 | 伊藤忠商事袖ヶ浦事業所単板倉庫 三興プライウッドパネコータ場 伊藤忠商事袖ヶ浦事業所荷捌場 キーテックLVL加工工場 キーテックLVL製品倉庫 |
1999年 | 木造2方向ラーメンへの取組 | 湖北ベニヤ秋鹿工場管理事務所 |
2000年 | ラーメン構造の住宅開発 | IK工法狭小地3階建木造住宅開発 |
2014年 | 大断面による大規模木造 | キーテック新工場 |
小谷邸 他45棟
LVLの架構実績
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