横山邸
年代 | 2003年 |
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所在地 | 東京都渋谷区 |
主要用途 | 専用住宅 |
敷地面積 | 190.20㎡ |
延床面積 | 325.29㎡ |
建物の高さ | 5.82m |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
階数 | 地下1階 地上2階 |
路線商業が隣接する低層の住宅街区で高層マンション群が寄り添うように立ち並んでいるが、高級住宅地としてすでに定評がある場所である。敷地は分筆されたばかりの短冊状の土地であった。家族構成は4人だが将来両親との同居を計画している。二人の子供は現在小学生で、成長が楽しみな時期である。私はこの住宅に家族固有の時間を作りたいと考えて計画に取り掛かった。
1階を家族の 団らんと食事の空間、2 階に個室、主寝室を配置した。そして日常の生活で行動パターンが重なる部分を団らんの中心と重ね合わせて吹き抜けにして、そこへ乳白色にした自然光を取り込み、時の流れとともに自分の姿を空気と光によってなぞら得られることを考えた。この空間が住宅の大きな骨格となり全体を構成し、設備としても大きな呼吸器のような存在となるように、家全体の気流計画を組み込んでいる。この住宅で、家族にとっての掛替えのない伝統と文化がうまれることを期待している。